夜の店に通う、女にモテない男のコンプレックス

モテない自分への焦りと苛立ち

青春時代にモテなかったというコンプレックスは、学校を卒業した後もしばらくは尾を引くことになる。

とにかく、自分の歳と彼女イナイ歴が同じという情け無い自分に対してまるで自信が持てず、しかし欲望だけは人並みにあるわけだからそのバランスをどう保つかが大変なのだ。

何を隠そう、20歳になる迄僕は未経験であったのだ。

この点、他の人に比べて相当に出遅れた感があり、都会ならばいざ知らず、田舎のようにコレと言った娯楽も何も無いような地域では、やることと言えば彼女との恋愛位。

皆、成人前には子供を作って早々に家族を形成し、後は長い余生が待っているのだから、いい大人がいつまでも独り身というのは肩身が狭くて仕方が無い。

どうしても相手が見つからないような人は外国人を結婚相手に貰うようなケースもしばしば見受けられるが、僕は自分の女は実力でモノに出来るようになりたかったから、ただひたすらに頑張るだけだった。

夜の店に通うオヤジに僕はならない

そもそも、単純にその欲望を満たす為だけに風俗やキャバに通ったりするという選択肢は始めから僕の頭には無かったので、自分で何とかする、つまりは自分がモテるようになるしかないと考えて色々と勉強を始めたのがこの頃である。

今思い出すと懐かしいが、女をゲット出来るようになる為にナンパのマニュアル本やネットの記事とかを毎日読み漁って真剣に研究していたもので、自分の冴えない外見にも必死で磨きをかけてきた。

そういう努力と苦労も実ってか、今では以前の自分とは180度違った明るい人生が送れるようになっている。

とは言え、そんなに簡単に今のモテる状態の僕に生まれ変わる事が出来たわけではない。

今までにフラれた女は数知れず。僕をフッた女なんてそれこそ何人いるかいちいち覚えていられない位で、何日も凹まされた事もあったが、それでも諦めずに努力を続けてきたからこそ今の自分があると思っている。

金で欲望を満たしていてもモテる男にはなれない

先に少し述べたけど、僕はモテない時にその憂さを晴らす為、又は自分を慰める為に擬似的な恋愛体験を求めて夜遊びにふけようとはしなかった。

何故ならば、所詮そういう所では金が無くなればそれで終り、そんな事では自分の悩みの根本的な解決に至る事は到底出来ないものだと理解していたからだ。

タダでさえ人間は誰しも歳を取るほどにモテなくなっていくのだから、いつまでも夜遊びばっかりしているようでは、いくつになってもモテるようにはならないのも当然である。

僕は中年になっていつも夜の店にばっかり行くようなモテないスケベオヤジにだけはなりたくなかったし、金にモノをいわせて女を釣るような品の無い事もしまいと決めていたからやるべき事は自分で努力するしかない、と思っていたのだ。

そういう所へ何回通った所でいつまで経ってもモテるようにはならないどころか、逆に金目当てに群がる女ばかりを相手にしていると己が見えなくなり、ついつい自分はモテると勘違いしてしまい、努力も反省もしなくなる事が心配だ。

夜遊び自慢だけの男になってはいけない

職場等では、風俗通い自慢ばかりしている人が一人や二人は必ずいるものだが、そういう話を聞かされていると一体この人は他にやる事は無いのだろうかとついつい思ってしまう。

金を払って楽しむ事なんてそれこそ誰にだって出来るのだから、そんなものは何の自慢にもなりはしない。

店のナンバーワンを持ち出しただの、誰それちゃんに俺は今まで幾ら遣ってきただのという話題は僕にとってはただもう空しいだけなのだが。

現実に女にモテないという状況は結局、自分の人生の積み重ねの結果であるとしか言えず、そこに気付かず今迄生きてきたというのは勿体無い事この上なく、例え幾つになってからでもいいから努力を始めるべきなのだ。

本当は正しい努力さえ続けていけば、そのうちどんな人間だってモテるようになれる筈なのに、そうした努力を少しもしようとせずに無駄に悩んだり人生を諦めているような人は、そもそもモテなくて当然だろう。

割り切って楽しむならOK

ただ、単純に割り切って楽しめるのであれば夜の店もたまにはいいかも知れない。

僕もそんなに堅物な方ではないから、友人に誘われたりするとノリで付き合ってしまう場合もある。

そんな時は本能のまま、その場を純粋に楽しむようにしている。

世の中の一つの娯楽としては、こういうものは大いに結構だと思う。

僕が言いたいのは、満たされない欲求を一時的に叶える為の現実逃避のみで夜の店に通うような、人生を諦めた男にはなるべきではないという事だ。

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